虫歯と唾液の関係

唾液の効果
唾液には、粘膜を保護したり、食事の消化を助ける事のほかに、次のような効果があります。
・唾液中のたんぱくで歯を保護する
・虫歯になった歯を再度石灰化して修復する
・抗菌作用で細菌の発育を抑制し、増殖を防ぐ
・酸性に偏った口腔環境を中性に中和する
このように、唾液は虫歯の予防に大きな影響を与えていることが分かります。
そのため、病気の影響やドライマウスなどで唾液が少ない人は、虫歯になりやすく、悪化の進行がとても早いのが一般です。
また、唾液の分泌低下は、虫歯になりやすくするだけでなく、歯周病の進行や口臭症状、カビや口内炎の出現など、不快な思いをする事になりかねません。
口の健康を守るには、口の中を十分な唾液で潤わせていることが重要です。
すぐに実践できる!唾液の分泌を促す方法
『唾液腺マッサージ』を知っていますか?
耳下腺→顎下腺→舌下腺、の順番に指の腹を使って優しくマッサージします。
耳下腺は、耳たぶの前方、奥歯の付け根辺りにあります。
梅干しを想像すると、唾液が出てくる場所です。
優しく円を描くように5~10回マッサージします。
顎下腺は、顎の内側の柔らかい部分です。
指先を骨に沿わせながら、5ミリくらい皮膚を押すようにマッサージします。
舌下腺は、顎先の内側、舌の付け根にあります。
指先で下顎から舌を押し上げるようなイメージで、ゆっくりマッサージします。
以上のマッサージを数回行う事で、唾液の分泌を実感できると思います。
今回は、自分の両手を使ってすぐに実践できるマッサージを紹介しました。
唾液分泌を促す方法としては、こまめな水分補給を行う、食事をよく噛んで食べる、ガムを噛むなどの方法もあります。
自分に取り入れやすい方法で、口腔環境を整えていきましょう。